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TEAM STORY

建物が、
街に温もりと賑わいを
もたらすために

約18,000人が就業する大手町地区最大規模のビジネスセンター「大手町プレイス」が開業して1年が過ぎた。国内最高水準の情報通信環境をはじめ、災害時の業務継続を支えるシステムや帰宅困難者の受け入れ体制など最先端の機能を備える、このビルの管理を担うのがNTT都市開発ビルサービスだ。新入社員として大手町プレイス管理事務所に着任した都倉菜月の半年を追った。

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    都倉 菜月

    大手町プレイス管理事務所
    2019年入社
    理工学部まちづくり工学科 卒業

ビルが大好きだった

 都倉菜月は少し変わった子どもだった。物心ついたころから好きなものはビル。乗り物でもお人形でもなくビルだった。それも都心に建つ、見上げるような大きなビルだ。
「理由は自分でもよく分かりません。でもスーツ姿のワーカーが颯爽と出入りする大きなオフィスビルをみるだけで、なんだかワクワクしたんです」。
 大学は理工学部に進んで土木や建築、街づくりを学んだ。どんな仕事があるのかは分からなかったが、いずれはビルに関係する仕事に就きたいと思っていた。やがて就職活動を始め、そのなかで街づくりに挑むデベロッパーという仕事があると知ったときは、迷わず説明会に出かけた。そこで都倉はもっと自分が求めていたことに近い仕事があることを知る。それがビル管理だった。
「NTT都市開発の会社説明会に参加したときのことです。グループ会社にNTT都市開発ビルサービスという会社があって、ビルの竣工後にその機能を維持するのはもちろん、さらに価値を高めていく『ビル管理』という仕事があることを知りました。あっ、これだ。この仕事こそ私のやりたかったことだ、と思ったんです。建物とそこで活動するワーカーに寄り添い、建物を大切に維持しながら心地良い時間を提供する。自分はそのために働きたいと思いました」。
 都倉は、NTT都市開発ビルサービスが管理するビルを一つひとつ訪ね歩いた。
「楽しい時間でした。どのビルもきれいで、それぞれに個性があり、大切にされていることが伝わってくるんです」。
 そして、勝ち取った、内定。娘の建物好きを知る母親も「あなたの夢が叶ったね」と喜んでくれたという。
内定期間中には、内定者全員で、NTT都市開発ビルサービスが管理業務を担う各ビルを案内してもらい、一人で見てまわっていたときには入ることができなかった屋上や機械室、地下の防災センターにも入ることができた。都倉は4月の入社が待ち遠しくてしかたがなかった。

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憧れの大手町プレイスに着任

 入社して2ヶ月間の新入社員導入研修を終えると、いよいよ配属が決まる。どこになってもとにかく管理業務をひとつずつ覚えていこうと思っていたが、人事面接で告げられたのはなんと「大手町プレイス管理事務所」だった。
「新入社員があんな大きなビルを担当することはないと思っていたので、びっくりしました。もともと私は大手町が好きで、学生時代にカフェでアルバイトをしたときも、銀座でも丸の内でもなく、大手町の店を選んでいました。街にエネルギーを感じるんです。大好きな街で、それも竣工したばかりの、建設中からずっと見ていたビルで働けることにすごく感激しました。母を誘って、ここで働くんだとビルのなかを案内してまわりました」。
 大手町プレイスは、イーストタワーとウエストタワーの2棟で構成される大手町最大規模のビジネスセンター。就業人数は約18,000人にのぼる。情報通信環境や災害時の業務継続機能、さらに帰宅困難者対応など設備面でも日本のオフィスビルの最先端をいく。管理事務所には18人が常駐、都倉はイーストタワー担当となり、入居テナントへの請求書発行などの会計業務、月次の管理レポートの作成業務、入居テナントからの問い合わせに関する窓口業務などに当たることになった。
 研修を経ているとはいえ、最初はわからないことばかりだ。そもそもスタッフ間で飛び交う用語がわからない。特にこのビルは複数の地権者が存在する区分所有建物で、管理運営規則も複雑だ。管理費の細目や算出方法、集金の仕方やお金の流れも込み入っている。都倉は先輩について歩き、周囲の電話の応対に耳を澄ませ、紹介された参考書や資料を読み込んだ。しかし覚えなければならないことは山のようにあり、追いつかない。
「自分が担当するビルのことは誰よりも詳しくなりたいと思っていました。でも、毎日新しく覚えなければならないことが出てくる。入居テナントであるお客様からの問い合わせに即答できないことも多くて、自分が歯がゆかったですね。お役に立ちたいという気持ちばかりが空回りして、落ち込むこともありました」。

チームとして

 都倉を迎えた管理事務所の所長、船津岳彦も、都倉とは別の意味で大きなやりがいを感じながら業務をスタートさせていた。
「大手町プレイスは世界のビジネスセンターのひとつである大手町を代表する建物であり、大手企業の本社が多数入居します。NTT都市開発ビルサービスの管理物件としても最大で、当社PM業務を代表するものになるだろうと思いました。情報通信関係や空調・照明、災害対応設備面もすべて最新鋭。さらにWEB環境を活かした空調のコントロールやさまざまな申請システムなど、入居テナントの利便性に配慮した新しい仕組みも取り入れられています。円滑な運営がなされてこそ建物の価値が発揮できる。失敗は許されません。所長として業務の重みを感じない日はありませんでした」。
 その船津の目に、都倉は頼もしく映った。新人とは思えない落ち着きがあり、積極的で勉強熱心だ。何よりビル管理の仕事が好きそうだった。ただし、早く一人前になろうと焦るからか、一年生にはできなくて当たり前のことも、なぜできないのかと過度に気に病んでしまうところが窺えた。船津は都倉に声を掛ける。
「管理チームにはさまざまなプロがいるし、その先には業務委託先の技術者もいる。わからなくなったら対応を教えてもらえばいい。何でも自分でと身構えたら疲れてしまうよ。チームで解決していけばいいんだから」と。
 もう一人、技術者として施設管理の経験を持ち、中途入社で大手町プレイスの管理事務所に着任した芳賀祥平も、若い同僚に同じことを感じていたという。1年目でありながらしっかりとした電話対応や一つひとつの仕事の丁寧さに感心する一方で、仕事量が増えたときにパンクしてしまわないかと気になっていた。
「都倉さんと私は年齢こそ離れていますが、この事務所では二人とも新人。同期生というつもりで、お互いに成長できたらいいなと思っていました。少なくとも電気は私の方が詳しい。わからないことは何でも聞いてほしいと声を掛けました」。
 経験豊富な先輩がたくさんいる。みんながお互いに学び合い、補い合いながら業務を進めている。一人ではないんだ――そう気づいたとき、都倉は肩の力を抜いてさまざまな対応ができるようになった。

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    芳賀 祥平

    大手町プレイス管理事務所
    2019年入社
    工学部電気電子工学科 卒業

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    船津 岳彦

    大手町プレイス管理事務所 所長

生の声に接する

 もう一つ、都倉が学んだことがある。配属後、2カ月ほどしか経っていなかったが、船津から、毎月の全区分所有者が出席する会議で、ある議題の提案をするようにと言われた。「先輩たちと何度も打ち合わせをして資料をまとめました。当日は居並ぶ地権者の皆さんを前にとても緊張しましたが、無事ご提案を終え、承認を得ました。所長からもよかったといっていただけた。でも、それ以上に私にとって収穫だったのは、地権者の方々に直接お会いし、説明をすることで、この方々に任せていただいてビル管理をしているのだと実感できたことです」。
 都倉には少しずつ周りが見え始めていた。日々の仕事のなかでは入居テナントとのやりとりも増えていく。そもそも都倉は、請求書などの書類の受け渡しがあるときに「メールでも、届けてもらっても構わない」と聞けば、必ず持参することに決めていた。少しでも担当者と顔を合わせる機会を増やし、何か問題がないかを尋ねるようにしていたのだ。やがて「都倉さんいらっしゃいますか?」と、名指しで電話が掛かるようになっていった。
「最初は、わからないことが多く電話が少し怖かったのですが、日が経つに連れて、お客様とコミュニケーションを取れることがうれしいと感じるようになりました。区分所有者の方、入居テナントのお客様、また、清掃や警備を委託している協力会社の方など、この仕事は立場の異なるいろいろな方と接してやりとりをします。さまざまな声を直接聞いて調整を重ね、それに応えていくということが管理の仕事であり、それはむつかしいけれど大きな魅力だと感じました」。

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生き生きとした街に

 管理事務所長の船津は言う。「大手町プレイスは外から見れば2棟の高層ビルですが、18,000もの人が朝から夕方まで過ごし、多くの店舗に何千人という人が訪れ、ここを通り抜けて神田に向かう人もいます。ここはもう大きな一つの街。私たちの仕事は、この街の安全や快適を支えることなのです。」その通りだと都倉も思う。
「管理というのは、清掃や警備などの単なるオペレーションではないんですね。ここで働き、また訪れる人が、なんかここは楽しい場所で、わくわくするよねと感じていただけるようにしていくことが必要なのだと思います。それは、ぬくもりとか賑わいといった目にみえないことも含まれるでしょう。知識も経験もまだまだ足りませんが、相手の方が何を求めているのかを聞き取り、相手の立場に立って考えながら、それにお応えしていきたいと思っています」。

エピローグ

 都倉の1年はあっという間に過ぎようとしている。経験を重ねるにつれ“一人称”で任される仕事も増えてきた。大手町・丸の内・有楽町エリアの、普段は入ることのできないスポットに一般の方を案内する「OPEN CITY MARUNOUCHI」の共同イベントでは、最新鋭のオフィスビルである「大手町プレイス」を探検しようという企画が組まれ、都倉が案内役になった。また、来春入社予定の内定者に対する大手町プレイスの見学会も、引率役は都倉だった。
「去年は私が内定者の側にいたと思うと、1年の月日の早さを感じます。でも濃密で楽しい1年でした。自分に何が必要かということも見えてきたように思います」と都倉。上司の船津も“先輩にして同期”の芳賀も、自信を持って見学者を率いる都倉を頼もしく見守った。
「建物を愛する気持ち、お客様を思う気持ちが誰よりも強い。それが彼女のいいところです。管理する人間にとって、マインドが何より大切。これからは後輩も入ってくるので、熱い気持ちをぜひ引き継いでいってほしい」と船津は言う。芳賀も「都倉さんは部署内の誰とでも楽しく話して、みんなのモチベーションを上げてくれる。管理チームに欠かせない存在です。私は設備の技術屋だから不動産関係の知識が足りません。都倉さんと一緒に、私も成長していけたらと思います」と語る。
 膨大な管理業務を力を合わせて担いながら、管理事務所チームの結束は日を追って高まった。日本の最先端のビジネスセンターを支えているという誇りがチームを一つにしている。終業後は誘い合って皇居を走り、ボルダリングに汗を流すこともある。「素敵なチームです。これからもいろいろなことがあると思いますが、一つひとつの対応を成長の糧にして、大手町プレイスをもっと素敵な街にしていきたい。そしてこの界隈を、魅力あるエリアとして盛り立てていきたいですね」――都倉は2年目に向けて走り始めている。

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【大手町プレイス】

高度経済成長期に、金融、報道、通信などの分野の本社ビルが続々と建設され、世界有数の国際ビジネスセンターに成長した大手町。老朽化への対処、グローバル化・高度情報化への対応が求められ、幾度にわたる大規模な再開発事業が展開されてきた。なかでも、逓信総合博物館や東京国際郵便局、大蔵省印刷局があった大手町二丁目地区の再開発は、延床面積約35万4,000㎡に及ぶ建物を整備するという最大規模の事業となった。NTT都市開発は独立行政法人都市再生機構とともに共同施行者として事業を牽引。事業着手から5年の歳月を費やして「大手町二丁目再開発事業」は「大手町プレイス」として2018年8月1日に建物が竣工。開業後の管理運営をNTT都市開発ビルサービス株式会社が担っている。

区分所有者
みずほ信託銀行株式会社、日本電信電話株式会社、日本郵政株式会社、日本郵便株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険、NTT都市開発株式会社
施行者
独立行政法人都市再生機構、エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社
所在地
東京都千代田区大手町二丁目3番1号から2号
面積
約19,900㎡ 
施設建築物:延べ面積 約354,000㎡
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